終日雨が降り続くと、外仕事もなかなかできず、屋内での仕事を優先して行います。

昼下がりに書庫の中で資料と格闘しながらも同時に音楽を聴くことができる環境をこしらえているので、仕事もはかどるという寸法。もちろんマグカップにEIJI MIYAMOTO No.7でつくった、たっぷりの濃いミルクティーも忘れずに。

そういえば、先月購入の雑誌「Stereo」6月号(音楽之友社)の付録としてついていた、同誌創刊号の復刻版のベートーヴェンの交響曲第6番「田園」についての記事(志鳥栄八郎著)の原稿がとてもよかった。

上質な品のある文章とレコード(つまりレーベルごとの指揮者や演奏者による)違いを的確に評価されていてとても参考になりました。

私の生まれる前の雑誌なのに、この当時からこれだけの内容を有した音楽雑誌だったんだなぁと感動しきり。

その中で紹介されておりましたクライバー指揮の「田園」はコレクションに持っておりました(同録音)ので早速聴きなおしてみました。

昼下がりのひとときを雨音を聴きながらレコードに針を落とせる時間が持てるってのも実になんというか、田園の快楽でありますな。と、ひとりで満足しております。

ただ、ちょっと残念だったのは、第3楽章(いなかの人々の楽しい集い)を聴き終わるまでに3回お仕事の電話をいただき、その度に中断しましたから、今日は都合3回針を下すこととなりました(回数だけは満足)。

曲はこの後、第4楽章(雷雨、嵐)へと続くのですが、残念ながら紅茶農園は薄曇りになってきたのでレコードはここでおしまい。草刈りへと紅茶畑に向かいました。

エーリッヒ・クライバーとオトマール・スゥイトナー指揮の聴き比べ。幸せ。