朝早くにミルクティーをいっぱい入れたマグカップを持って書庫の中に入ります。

モーツァルト第38番 K.504(プラハ)を聴きながら、最近手に入れた田中長徳さんの写真集「WIEN MONOCHROME 70’s」を観ております。

38番は好きなので4〜5枚違う演奏でレコードは持っておりますが、写真はカラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団(イギリス)。

以前から欲しかった写真集。1970年代の良き日のプラハの写真集と38番プラハとの間にはおよそ180年の時間の差がありますが、モーツァルトの時代とさほど変わっているわけでもないであろうウイーンの街を想像するとワクワクしてこれがなかなかの快感。

レコードを聴くためのアンプやスピーカーも70年代のものをいまでも大切に使っていて、60年から70年代の良き時代の音と映像をすぐ楽しめるというのは自分にとっての快楽。そうそう、アンプは早めに火(スイッチ)を入れて電気を通して温めてやっとかないと調子が出ないしろもの。そこもいいわけ。

さて38番(プラハ)とウイーンとは関係なさそうだけど、モーツァルトがこの曲を書いたのはウイーンだからこの景色を見ながら書いたのだ。そう思うと同じ時間の中で全部結ばれているんだなぁと妙に納得。

ちなみに38番がプラハと呼ばれる理由は初演がプラハで行われたことによる。のちに作られた三代交響曲(39番、40番、41番ジュピター)とは1年半ほどしか作られた時期も違わないこともあって四第交響曲というべきだという意見もあります。賛成! とても落ち着いていて特に荘厳な第一楽章の冒頭などは煉瓦と石で作られた街の「重み」のようなものを感じます。

これに紅茶が加わってああ、なんたる至福…」という塩梅。割と安上がりな25分間の福利厚生でありますな。でもこれがいいんだなぁ。1日がんばろうって気持ちになれるから。

これに紅茶が加わって至福の完成