以前、とんでもない安い値段で手に入れたオルトフォンのクラシック大全集(全10巻・150枚)を一枚ずつひたすら磨いております。発売時は30万円だったセットだから、嬉しいことこの上なし。まあ、レコードだからそんなに需要もないってことか…。

新品など売っているわけはなく、もちろん中古品なわけだからレコードはカビがいっぱい。

そのカビをどう落とすかでしばらくクリーニングの方法を研究していたのですが結局、専用のクリーナーと専用ふき取り用紙を探しました。それを使って一枚ずつ丁寧に磨いています。

世の中には良いものがありますなぁ。1本で100枚(両面)はいけそうなので1枚12円くらいの経費。

ということは、1曲(片面)につき6円でクオリティーの高い演奏を聴くことができる。

磨けば音が蘇り、きれいな音で再生できる。磨き終えたレコードは再生して針を落としてやると針の摩擦熱で溝の中に残っている水分が乾燥するので一石二鳥。

磨き終えたレコードは新しい丸底のレコード保護袋に入れ替えて保存します。カビのついたレコードの保護袋を再利用すればまたカビがついちゃう。これも1枚につき8円程度の経費。これだけ楽しめてこの安さ!

レコードは保存さえきちんと管理してやれば半永久的に後世に残すことができる。40年近く前のレコードが当たり前のように復活して良い音を聴かせてくれるこの作業、夜中に一人でレコード聴きながら磨く作業は心が癒されます。

ただいま第3巻を磨いています。40枚以上聴きました。